各位
お世話になっております。くぼさとです。
今回は、表題の通りですが今回起こったことをベースに
相続問題なら司法書士にお願いした方がいいと思った理由を
完全に個人的な意見で記載していきます。
個人的な意見ですし人によるというところは大いにあると思います。
しかし言わずにはいられないので言います。
本当なら『この人』って言いたいくらいですが
流石に実名は伏せておきます。
事の始まりから順にお話していくので、
長くなると思われます。
目次を付けておきますのでそちらから飛んでいただけるとよいかと思います。
では、本題に参ります。
長い付き合いのある弁護士
事の始まりは24年前に遡ります。
祖父が亡くなった時に、少なくない額の相続が発生しました。
この時、相続関連の手続きをしてくれたのが今回の弁護士Yさんでした。
その際は特に大きな問題も聞いたことはありませんでした。
私が子供であったこともあるのだとは思いますが、
多くの著作物や資産など相当な量の対象物があったと思われます。
大金持ちではないですがある程度の成功者と言っていい祖父。
その相続はなかなか大変だったのだろうなと今では思います。
まぁ相続税が高すぎて邸宅を売却していたのでお金ではなく
物で持っていたのが多かったのだと思いますが。。。
と、まぁ私のよく知らない過去の話は置いておいて
この弁護士との付き合いはこの時からになります。
19年後(5年前)、祖母が亡くなりました。
その際に母が上記理由から声をかけたのがYさんでした。
既に高齢だった弁護士が19年後にバリバリやっている訳はないのです。
私は関与していませんでしたがすべてはここから始まったわけです。
ここでの教訓は、
以前お願いしたからと言っても時間が経てば人は当たり前に老いること
月日が経っても変わらないものはないということ
ですね。

着手が遅すぎる弁護士
次に気付けばよかったポイントとしては、
5年前に亡くなっているのにいまだに相続について決着していないという現状
でした。
どんなに複雑な相続であったとしても5年は一般的に考えて異常ですよね。
そうです。放置していたとしか思えないのです。
家の売却という事象が発生して私が整理をはじめ、
状況が発覚し、フォローするまで具体的には動いていなかったということに他ならないです。
母にも同じことが言えるので、
元々めんどくさがりな人に物事を任せてはいけないというのも学びました。
またそれに気が付いた時に、母に状況を確認しましたがYさんから連絡は一切なく
何か進展しているかも、進展していないかもわからない状態でした。
仕事を任せる身としても任せられる身としてもこんな事あり得ないです。
仕事上の常識がどこまでこの事象に適用できるかはわかりませんが、
普通に考えておかしいですよね?
この事にこの段階で気が付き、別の手を打っていたら
もっと結果は変わっていたかもしれません。
良くも悪くも。
ここでの教訓は、
長く進捗のない弁護士は、仕事のやる気がないと思ったほうがよい。
定期的な報告のない弁護士は、まず期日を守らないし期日感という感覚はない。
ですね。

弁護士でも人は老いる
最初の章でもお話しましたが、
約20年前に高齢だった方は今、超高齢となっているわけです。
同じパフォーマンスを期待できませんしフットワークももちろん下がっているハズです。
私は当初、アドバイザーという立ち位置で問題に取り組んでいました。
それは基本的には両親の負債であり、
主体的に動くのは両親であるべきと考えていたからです。
こうしなければいけない。
こう言った動きをしなければいけない。
こうしたらいいのではないか。
フロントに立つ必要はなかったはずですが…
ある日、母がYさんから『私からの連絡をもらいたい』といわれたということでした。
意味も解らず連絡をしてみると
今、不動産売買をお願いしている不動産屋は怪しいのではないか?
変な契約をさせられているのではないか?
要は、
母の言っていることが見当違いであり(的を射ていない)
Yさんも訳の分からない受け取り方をしていた
ということがわかりました。
そして自分の対応の遅さを棚に上げて話題をずらしていることに苛立ちを覚えました。
さっさと自分の仕事を片付けろ。そこの心配はお前の仕事ではない。
というのが正直なところでした。言いませんけど。
とにかくそれが誤解であり。ちゃんとした不動産屋であること。
そんなことは気にしなくていいからさっさと相続問題を進めることを
話して会話は終了しました。
が、最後まで同じようなことは言い続けていましたね。
その話は聞いたよおじいちゃん。ってことです。
ボケ×ボケ=収拾がつかない。
この事から私が表に立たなければ無理だと判断したわけです。
ここでの教訓は、
老人であったりボケが始まったらもう何も任せてはダメ。
言動に少しでも違和感を感じたらそこは掘り下げるべき。
ですね。

全てが悪いわけではない?
正確に良かったのか悪かったのか判断はできませんが、
唯一よかったことがあります。
それは唯一『経験値の量』です。
今回、相続問題ということで少ない相続額に対して
それぞれの相続人に相続放棄をお願いする形をとっています。
そもそも弁護士費用でマイナスになるレベルの遺産しかありません。
で、通常であれば不動産とその他の動産の財産を合わせて
相続放棄の手続きを踏むのですが、本件はそうなりませんでした。
と言うのも、すべてを含んで手続きをすることで
各相続人の判断が遅くなり早急に対応ができないのでは?
という懸念があったのと
実態として不動産に名義はついているものの、
購入してから祖母が1銭も支払っていないという状態であったからです。
保証人になるのだから名義を入れろ。
そんなことを言っていたのだと思います。
今考えると何を言っているんだという感覚ではありますが。。。
迷惑な話だ
そういう時どうするかご存じですか?
『真正な登記名義の回復』という更正登記というものがあります。
まず更正登記とは…
登記簿上の記載事項に誤りや抜けがあったときにそれを構成するための登記のこと。
また、真正な登記名義の回復とは…
Aさんの土地なのに手違いなど様々な理由によりBさんの名義になっているときに、
Aさんの土地であると正しい状態に戻すこと。
詳しくはこちら…日経BPサイト
これにより『相続』という形をとらず権利を正しい形に直す。
という対応を取ろうと言ってきたのです。
これは他の司法書士さんに聞いていないのでわかりませんが
時短のために提案してくれたのは良かったと思います。
まぁその影響で『相続』問題は何も終わっていないんですがね。
ここでの教訓は、
まぁ経験は大事だよね。
くらいですね。

だからと言って良いわけではない
さて、褒めのターンは終わりです。
まず、3月から始まったこの問題で5月~6月に売却の方針に舵を切りました。
そして正式にスケジュール化したのが7月上旬でした。
見込みを確認すると、『7月中には片が付く』と思われる。
と回答がありました。
これをベースにすべての予定を確定しました。
8月末日までに相続問題が解決し売却ができること。
これを特約として売買契約を締結しました。
7月末日。
状況を確認したところ、ある程度は進んでいるがまだ完了していない。
このタイミングで違和感に気が付くべきでしたね。
『8月中旬にはできるだろう』
次はこれでした。
8月中旬になっても同じでした。
『8月末には完了できるだろう』
特約とした8月末にフォローをしたところ。
『まだ終わっていない。特約についてどうするか不動産屋と検討してほしい。』
『9月中旬には片付くと思うが』
ここで信用したのも間違いですが、9月中旬に片付くはずがありませんでした。
また、不動産屋も怒り心頭で弁護士に直接TELしたところ。
『法務局には提出したので待つだけ』と言っていたとのことで、
そんな事実もないのに適当なことを言っていたそうです。
また、『依頼者じゃないあなたに責められる筋合いはない』と言ったそうです。
嘘ついた上にその言い分は本当に人間としてどうなのかといったところでした。年長者ではなくただの老害
ならば私がということで、
『あなたの言ったスケジュールで全てが決まるので確度の高い日付を言え』
そう言ったところ9月中旬だというのですべてをリスケ。
しかし結論として登記が完了したのは10月後半。
スケジュール感覚がもう老人タイムなので何も信用できないですね。
1か月半もの間、私は針の筵状態でした。
絞り出した資金も底を尽き、不動産の売主もこれ以上は待てないと言い出し、
その間も弁護士のフォローを毎日行う日々…
唯一の救いは買主が全然待てると言ってくれたことでした。
ここでの教訓は、
まずスケジュール感覚に違和感があればそれを疑うこと
発言については証拠は残しておくべき
ということですね。
証拠が十分であれば訴えてもいいと思っている。

身軽なのは若い力(おっさんだけど)
9月末に地方法務局宛にすべての書類が揃い郵送をしたという状況になりました。
対象であった法務局は扱い件数が多い支所であったため3週間を要するということでした。
あとは待つだけ。
そう思っていた時期もありました。
『補正』
登記申請書は、何か不備があると『補正』という形で修正の依頼が来ることがあります。
※根本的な誤りなどは取り下げののち再度申請となるので、軽微なもののみによります。
これに脅える3週間でしたが、2週間たっても連絡がなかったので安心していました。
しかし、今までの実績から信用ゼロであったためフォローのTELをしました。
一度補正の連絡が来て今対応中。登記完了予定日には完了すると思う。
また出た。思う。
法務局に連絡したところ、2~3日ズレると回答がありました。
登記完了予定日から1日単位で予定を組んでいたためこの段階でアウト判定でした。
そもそも、
相続問題が得意と嘯いている弁護士が
登記についてこんなに時間がかかるのおかしいし
補正があるとか恥ですよ。
法務局の担当者も『この人素人ですよね?』と
何が相続問題を扱ってますだ弁護士やめちまえ
郵送で行き来するとさらに数日ズレるため
自分のミスなのだから法務局まで取りに行ってくれと話したところ
こんなに頑張ったのになんだそれはとキレてくる始末。
ホント老害じゃねぇか
ということで不動産屋と私で弁護士事務所と法務局を行き来し
登記完了通知を受け取りに行くことになりました。
本来往復で2~4日かかるところを1日で片付けることができました。
この段階でもう既に弁護士に関しては何も信用しないモードになっていたのですが、
これは正しい選択だったと思います。
ここでの教訓は、
適当な言動をするものは信用するべからず。
常に自分で動けるものは動くこと。
ですね。

まとめ
いっぱい不満を書きましたが、教訓をまとめます。
以前お願いしたからと言っても時間が経てば人は当たり前に老いること
⇒付き合いとかに固執していては正しい選択ができません。
月日が経っても変わらないものはないということ
⇒個人でも法人でも経年劣化はする。
長く進捗のない弁護士は、仕事のやる気がないと思ったほうがよい。
⇒フォローしなければいけないなんて言うのは弁護士として論外です。
定期的な報告のない弁護士は、まず期日を守らないし期日感という感覚はない。
⇒クライアントのことを何も考えていないので信用してはダメです。
老人であったりボケが始まったらもう何も任せてはダメ。
⇒これは何にでも当てはまります。自分が苦労するだけです。
言動に少しでも違和感を感じたらそこは掘り下げるべき。
⇒ちょっとでも気になったらすぐに対応。後回しにしたら絶対に後悔する。
まぁ経験は大事だよね。
⇒25歳の弁護士に!というよりかはある程度経験が必要だよね。
まずスケジュール感覚に違和感があればそれを疑うこと
⇒何度もリスケするのは日付の感覚がもうないご老体です。
発言については証拠は残しておくべき
⇒味方と思いきや明日は敵ということが考えられますので記録は残しましょう。
適当な言動をするものは信用するべからず。
⇒物理的に被害も出ますし、精神的な被害も著しいものがあるので本当に避けたほうがよい。
常に自分で動けるものは動くこと。
⇒自分の問題(今回は違いますが)は自分から動くこと!すべてここから。
上記のことから、私としては
『30代後半~50歳程度の相続問題を扱っている司法書士』
が不動産関連の相続問題を扱うには適任だと思います。
人にもよりますけどね…
あと、不動産屋から聞いた噂だと登記は司法書士の領分ということで、
弁護士(別の畑)からの申請より司法書士からの申請のほうが歓迎されるとかされないとか。。。
法務局はお役所なのでそうとは限らないですがあくまで噂の話。
さて、長くなったのでここらへんで締めますが
この様に今回の対応に関しては不満しかありません。
こういった事案に合わないよう皆さんは依頼先の十分な選択をしましょうね。
以上、よろしくお願いします。